1on1のやり方完全ガイド――準備・進行・フォローアップの実践ステップ
1on1ミーティングのやり方を準備・進行・フォローアップの3フェーズで徹底解説。30分の進め方テンプレート、場面別質問リスト50選、レベルアップロードマップまで網羅。
1on1のやり方で悩むマネージャーが見落としている3つの前提
「1on1を始めたけれど、何を話せばいいかわからない」「毎回なんとなく雑談して終わる」——1on1のやり方に悩むマネージャーの声は後を絶ちません。
リクルートマネジメントソリューションズの調査によると、1on1を導入済みの企業の約60%が「効果を実感できていない」と回答しています。しかし問題は1on1そのものではなく、やり方の前提 を押さえないまま「とりあえず実施」している点にあります。
「とりあえず始める」が失敗を招く理由
多くの組織で1on1が形骸化する最大の原因は、準備なしで本番に臨むこと です。通常の会議にはアジェンダを用意するのに、なぜか1on1は「フリートーク」で始めてしまう。結果として、上司が一方的に話す進捗確認の場になり、部下は「また報告か」と受け身になります。
1on1がうまくいかない構造的な理由と改善策を分析すると、失敗パターンには共通点があります。いずれも「準備の欠如」「目的の不明確さ」「フォローアップの不在」という3つの前提条件を満たしていないのです。
1on1の成果を左右する3つの前提条件
効果的な1on1のやり方を実践するために、まず以下の3つを理解してください。
| 前提条件 | 内容 | よくある誤解 |
|---|---|---|
| 部下が主役 | 話すテーマは部下が選ぶ。上司は「聴く」側 | 上司が議題を設定し、指示を出す場だと思っている |
| 評価の場ではない | 業績査定と切り離し、成長支援に集中する | 「最近の成果は?」と評価面談の延長にしてしまう |
| 継続が前提 | 1回の対話で効果は出ない。最低3か月の継続で信頼関係が育つ | 2〜3回やって「効果がない」と判断してしまう |
この3つを押さえたうえで、具体的な1on1の進め方を「準備→進行→フォローアップ」の3フェーズで解説していきます。
【準備編】1on1を成功に導く5つの事前準備ステップ
「準備8割、本番2割」——これは1on1のやり方における鉄則です。30分のミーティング本番よりも、事前の準備がその成否を大きく左右します。
ステップ1——目的とゴールの設定
1on1を始める前に、上司自身が「この1on1で何を実現したいのか」を言語化 しておきましょう。漠然と「部下と話す時間」と捉えていると、毎回ゴールのない対話が続きます。
1on1の目的は大きく4つに分類できます。
- 信頼関係の構築: お互いの価値観や考え方を理解し、安心して話せる関係をつくる
- 業務課題の解決支援: 部下が抱えている業務上のボトルネックを一緒に整理する
- キャリア開発: 中長期のキャリアビジョンを対話を通じて明確にする
- モチベーション管理: 部下の心理状態やエンゲージメントの変化を早期にキャッチする
初回の1on1では、部下にもこの目的を共有しましょう。「これは評価の場ではなく、あなたの成長をサポートするための時間です」と明言するだけで、部下の構えが変わります。
ステップ2——アジェンダシートの作成と共有
事前にアジェンダシートを部下と共有するのが、1on1の進め方を安定させるコツです。以下のテンプレートを参考にしてください。
1on1 アジェンダシート
- 日時: {YYYY/MM/DD HH:MM}
- 今週のコンディション(5段階): {1〜5}
- 話したいテーマ(部下が記入):
- {テーマ1}
- {テーマ2}
- 前回のアクション進捗:
- {アクション1}: {完了/進行中/未着手}
- 上司からの共有事項(あれば):
- {共有事項}
ポイントは 部下が事前に記入して共有する ことです。「話したいテーマ」を自分で考える習慣が、1on1への主体的な参加を生みます。
ステップ3——場所・時間・頻度の最適な設計
1on1のやり方を決めるうえで、環境設計は見落とされがちですが極めて重要です。
頻度の目安:
| 状況 | 推奨頻度 | 理由 |
|---|---|---|
| 新入社員・異動直後 | 週1回(15〜30分) | 不安が大きい時期。こまめな対話で安心感を提供 |
| 通常期 | 隔週〜月2回(30分) | 信頼関係が築けていれば、間隔を空けても質を維持できる |
| ベテラン・自走型 | 月1回(30分) | 自律的に動ける部下には、定期チェックインの位置づけ |
場所の工夫:
- 会議室よりも カフェスペースや散歩しながら のほうが部下はリラックスできる
- リモートワーク環境では カメラオフを許可 すると本音が出やすくなるという声もある
- 周囲に聞かれない環境を確保することが、心理的安全性の最低条件
【進行編】30分で成果を出す1on1の進め方テンプレート

準備ができたら、いよいよ本番です。ここでは 30分の1on1を最大限に活かす進め方 を時間配分テンプレートとともに紹介します。
最初の5分——アイスブレイクとコンディション確認
1on1の冒頭で、いきなり業務の話に入るのは避けましょう。まず部下の 「今の状態」 を確認することが大切です。
おすすめの入り方:
- 「今週のコンディション、5段階で言うとどのくらい?」
- 「先週末は何かリフレッシュできた?」
- 「最近、仕事以外で何か面白いことあった?」
コンディション確認を毎回のルーティンにすると、部下の変化を時系列で把握できます。「先月は4だったのに最近ずっと2だな」という変化に気づければ、問題が深刻化する前に手を打てます。
メインの20分——傾聴と質問で内省を引き出す
1on1のメインパートでは、上司は「聴く」に徹する のが基本です。発言比率は「部下7:上司3」を意識しましょう。
効果的な進め方の3ステップ:
- テーマの確認(2分): 「今日は何について話したい?」とアジェンダシートを起点に部下にテーマを選んでもらう
- 深掘りの質問(15分): 部下の話を聴きながら、オープンクエスチョンで内省を促す
- 要約と確認(3分): 「つまり、こういうことで合ってる?」と理解を確認し、認識のズレを防ぐ
ここで重要なのが 傾聴(アクティブリスニング)のスキル です。「うんうん」と相槌を打つだけでなく、部下の言葉を繰り返す「パラフレーズ」や、感情に名前をつける「感情のラベリング」を意識すると、部下は「ちゃんと聴いてもらえている」と感じます。
避けるべき行動:
- 部下の話を遮ってアドバイスを始める
- ノートPCやスマホを見ながら聞く
- 「それはこうすべきだ」と解決策を押しつける
最後の5分——アクションプランの合意と次回確認
1on1の進め方で最も見落とされるのが、クロージング です。対話の内容をアクションに落とし込まなければ、「話して終わり」の繰り返しになります。
クロージングの3ステップ:
- アクションの明確化: 「次の1on1までに、何をやる?」と部下自身に言語化してもらう
- サポートの確認: 「自分にできることはある?」と上司側のアクションも明確にする
- 次回の確認: 日時・場所を確定させ、「次回は{アクション}の進捗から始めよう」と予告する
アクションは 具体的かつ小さく 設定するのがポイントです。「コミュニケーションを改善する」ではなく、「来週の朝会で、1回は自分から発言する」のように行動レベルまで落とし込みましょう。
1on1で使える質問リスト――場面別50選
「何を聞けばいいかわからない」は、1on1のやり方に悩むマネージャーの最も多い悩みです。以下に、場面別の質問リストをまとめました。そのまま使ってもよいですし、自分の言葉にアレンジしても構いません。
信頼関係を築くオープニング質問
| # | 質問例 | 意図 |
|---|---|---|
| 1 | 今週のハイライトは何だった? | ポジティブな話題から始める |
| 2 | 最近、仕事で「楽しい」と感じた瞬間は? | 強みや興味の発見 |
| 3 | 体調やメンタル面で気になることはある? | コンディション把握 |
| 4 | 先週の1on1で話したこと、その後どうなった? | 継続性の確認 |
| 5 | 最近読んだ本や記事で印象に残ったものは? | 関心領域の把握 |
| 6 | チームの雰囲気、最近どう感じてる? | 組織状態のセンシング |
| 7 | 今週一番大変だったことは? | 困りごとの早期発見 |
| 8 | 何か手伝えることはある? | サポート姿勢の表明 |
| 9 | 最近、誰かに「ありがとう」と言いたくなった場面は? | チーム内の関係性把握 |
| 10 | 今のコンディション、5段階で言うとどのくらい? | 定量的な状態把握 |
課題を深掘りするコーチング質問
| # | 質問例 | 意図 |
|---|---|---|
| 11 | その課題の根本的な原因は何だと思う? | 問題の本質への接近 |
| 12 | 理想の状態はどんなイメージ? | ゴールの可視化 |
| 13 | 今までに試したことはある?その結果は? | 過去の取り組みの整理 |
| 14 | もし制約がなかったら、どうしたい? | 思考の枠を外す |
| 15 | その問題を解決するために、まず何から手をつける? | アクションへの落とし込み |
| 16 | それは自分でコントロールできること? | 影響の範囲の明確化 |
| 17 | 他に考えられる選択肢はある? | 視野の拡大 |
| 18 | 一番気がかりなことは何? | 感情の言語化 |
| 19 | その判断の「決め手」になるものは何? | 意思決定の支援 |
| 20 | 1週間後、どうなっていたら「進んだ」と言える? | マイルストーンの設定 |
| 21 | 誰かに相談できそうな人はいる? | リソースの発見 |
| 22 | その状況を別の角度から見ると、どう見える? | リフレーミング |
| 23 | 「うまくいっている部分」はどこ? | 強みの認識 |
| 24 | その課題、チームメンバーはどう感じていると思う? | 他者視点の獲得 |
| 25 | 次に同じ状況になったら、どうする? | 学びの抽出 |
| 26 | 今の説明を聞いて、自分でどう感じた? | メタ認知の促進 |
| 27 | その「難しい」の正体は何だろう? | 曖昧な感覚の具体化 |
| 28 | 最悪のシナリオと最善のシナリオを考えると? | リスク評価の支援 |
| 29 | 今、一番エネルギーを使っていることは? | リソース配分の可視化 |
| 30 | 半年前の自分と比べて、成長したと感じるところは? | 成長実感の言語化 |
キャリア・成長を引き出す質問
| # | 質問例 | 意図 |
|---|---|---|
| 31 | 3年後、どんな仕事をしていたい? | キャリアビジョンの探索 |
| 32 | 今の仕事で一番やりがいを感じるのはどんなとき? | 強み・価値観の発見 |
| 33 | 今、一番伸ばしたいスキルは? | 成長意欲の確認 |
| 34 | ロールモデルにしている人はいる? | 目指す姿の具体化 |
| 35 | 今の業務で「もっとやりたい」と思うことは? | ジョブクラフティング |
| 36 | 逆に、「できれば減らしたい」業務は? | 負担の把握 |
| 37 | 最近の業務で、新しく学んだことは? | 学習機会の認識 |
| 38 | チーム内で、もっと関わりたい領域はある? | 越境への意欲 |
| 39 | 今のポジションで「物足りない」と感じることは? | 成長の停滞感の発見 |
| 40 | 自分の強みを3つ挙げるとしたら? | 自己認識の深化 |
| 41 | 仕事で「これは避けたい」と思うことは? | 価値観の明確化 |
| 42 | リーダーシップを発揮する場面はあった? | リーダーシップの芽の発見 |
| 43 | 今の環境で、キャリアに対する不安は? | 不安の早期キャッチ |
| 44 | 社外の勉強会やコミュニティに参加している? | 学習行動の把握 |
| 45 | 自分のキャリアにとって、今の経験はどう位置づけられる? | 意味づけの支援 |
| 46 | 1年後に「これができるようになった」と言いたいことは? | 短期目標の設定 |
| 47 | 今の仕事の中で、自分にしかできないことは? | ユニークバリューの認識 |
| 48 | マネジメントに興味はある?それとも専門性を深めたい? | キャリアパスの方向性 |
| 49 | 今、一番刺激を受けている人やコンテンツは? | 思考の源泉の把握 |
| 50 | 5年後の自分が今の自分を見たら、何とアドバイスする? | 未来視点での内省 |
【フォローアップ編】1on1の効果を持続させる仕組みづくり
1on1のやり方を解説する記事の多くは「進行中のテクニック」に偏りがちですが、実は フォローアップの質が1on1全体の効果を決定する と言っても過言ではありません。
1on1メモの記録と共有のベストプラクティス
1on1で話した内容は、必ずメモとして記録しましょう。記録しないと、次回の1on1で「前回何を話したっけ?」から始まり、毎回ゼロリセットされてしまいます。
記録のポイント:
- 部下にも共有する: メモは上司だけが持つのではなく、部下も見られる状態にする。認識のズレを防ぎ、アクションへのコミットメントを高める
- 事実と解釈を分ける: 「売上が目標の80%」は事実。「モチベーションが低そうだった」は解釈。両方を記録するが、混同しない
- アクションアイテムを明確に: 「誰が」「いつまでに」「何をするか」を具体的に書く
おすすめの記録フォーマット:
1on1 記録メモ
- 日時: {YYYY/MM/DD}
- コンディション: {5段階}
- 話したテーマ:
- {テーマ1の概要と要点}
- {テーマ2の概要と要点}
- アクションアイテム:
- 部下: {具体的なアクション}(期限: {日付})
- 上司: {具体的なサポート}(期限: {日付})
- 次回の予定: {日時}
- 特記事項: {気づいたこと、次回に持ち越すテーマ}
アクションの進捗を可視化する方法
フォローアップで最も大切なのは、前回決めたアクションの進捗確認から次の1on1を始める ことです。これを徹底するだけで、1on1は「話して終わり」から「行動を生む場」に変わります。
進捗を可視化する方法として、以下の3段階評価が実用的です。
| ステータス | 意味 | 次のアクション |
|---|---|---|
| 完了 | 予定どおり実行できた | 成果を振り返り、次の課題へ |
| 進行中 | 着手したが完了していない | 障壁を特定し、支援策を検討 |
| 未着手 | まだ手をつけていない | 原因を探り、アクションを再設計 |
「未着手」の場合も責めるのではなく、「何が障壁になったか」 を一緒に考えましょう。多くの場合、アクションの粒度が大きすぎるか、他の業務に追われて優先順位が下がっていることが原因です。
フォローアップを仕組み化する3つのツール活用術
1on1のフォローアップを属人的な「がんばり」に頼ると、忙しくなったときに真っ先に省略されます。仕組みで担保しましょう。
1. 共有ドキュメント(Notion / Google Docs)
- 1on1メモを時系列で蓄積し、部下と共同編集する
- 過去の対話を振り返ることで、部下の成長を可視化できる
2. タスク管理ツール(Asana / Todoist)
- 1on1で決まったアクションアイテムをタスクとして登録する
- 期限とリマインダーを設定し、自動的にフォローアップを促す
3. 音声を活用したナレッジ蓄積
- 1on1の要点を音声メモとして残し、AI で自動要約する方法もある
- テキストに落とし込む手間を削減しつつ、対話のニュアンスを保持できる
- BootCast のような音声プラットフォームでは、AI が自動で対話を要約し、ナレッジとして蓄積する仕組みが整っている
1on1がうまくいかないときの5つのチェックポイント
1on1のやり方を学んでも、すべてが順調に進むとは限りません。1on1がうまくいかない5つの理由と改善策でも詳しく解説していますが、ここでは代表的なつまずきポイントとその対処法を紹介します。
部下が話してくれないときの対処法
1on1で部下が沈黙してしまう原因は、大きく3つです。
- 心理的安全性の不足: 「こんなことを言ったら評価に響くのでは」という不安がある
- 話すテーマがわからない: 何を話していいか準備できていない
- 1on1の目的が伝わっていない: 「何のための時間なのか」が腹落ちしていない
対処法:
- 最初の数回は上司から自己開示する。「自分も新人の頃はこんなことで悩んでいた」と先に弱みを見せることで、部下の心理的ハードルが下がる
- アジェンダシートを事前に渡し、「何を話すか」を考える時間を与える
- 「正解を求めていない。率直に感じていることを聞かせてほしい」と明言する
雑談で終わってしまうときの軌道修正法
雑談自体は信頼関係の構築に有効ですが、30分すべてが雑談で終わると本来の価値が発揮されません。
軌道修正のテクニック:
- アイスブレイクは 5分以内 と決めておく。タイマーを使うのも有効
- 「いい話を聞けた。ところで、今日のメインテーマに入ろうか」と自然に切り替える
- アジェンダシートに「メインテーマ」を事前に記入してもらい、そこに必ず触れるルールにする
5つのチェックリスト:
- アジェンダシートを事前に共有しているか
- 冒頭で「今日のゴール」を確認しているか
- 上司の発言比率が30%以下に収まっているか
- 毎回アクションアイテムを設定しているか
- 前回のアクション進捗から1on1を始めているか
1on1の進め方を段階的にレベルアップさせるロードマップ

1on1のやり方は一度覚えたら終わりではありません。上司と部下の関係性が深まるにつれ、1on1の質も段階的に進化させていく必要があります。
初月——「安心して話せる場」をつくる
目標: 部下が「1on1は自分のための時間」と実感できる状態
実践ポイント:
- 毎回必ず開催する。リスケは最小限に(「この人は約束を守る」という信頼の基盤)
- テーマは部下に選ばせるが、話しにくければ上司からいくつか候補を提示する
- 業務の話に偏りすぎない。体調やプライベートの変化にも目を配る
- フィードバックは控えめに。まずは「聴く」ことに集中する
1on1の効果を裏付けるデータによると、Gallup の調査では上司との定期的な対話があるメンバーのエンゲージメントスコアは約3倍。初月は「対話の習慣」をつくることが最優先です。
2〜3か月目——コーチング質問で内省を深める
目標: 部下が自分で課題を言語化し、解決策を考えられる状態
実践ポイント:
- 「こうしたら?」というアドバイスを減らし、「どう思う?」という問いかけを増やす
- 前回のアクションの振り返りを丁寧に行い、PDCAサイクルを回す
- 部下の成長を言語化して伝える。「先月と比べて、{具体的な変化}が見られるよ」
- テーマのバリエーションを広げる。業務だけでなく、キャリアやスキル開発にも踏み込む
4か月目以降——部下が自走する1on1へ
目標: 部下が主体的にテーマを持ち込み、自らアクションを設計できる状態
実践ポイント:
- 1on1の運営を部下に委ねる。アジェンダの作成、時間管理、記録を部下が主導する
- 上司は「壁打ち相手」「メンター」としての役割にシフトする
- 頻度や時間を部下と相談しながら最適化する
- 部下の成長に合わせて、より高いレベルの問いかけ(ビジョン、価値観、リーダーシップ)を投げかける
| フェーズ | 期間 | 上司の役割 | 部下の役割 | 1on1の特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 基盤構築 | 初月 | 聴き手・安心感の提供 | 話す練習 | 信頼関係の構築がメイン |
| 深化 | 2〜3か月 | コーチ・問いかけ役 | 内省と言語化 | 課題発見と解決策の探索 |
| 自走 | 4か月〜 | メンター・壁打ち相手 | 主体的な運営 | 自律的な成長サイクル |
まとめ——1on1のやり方は「準備8割」で決まる
1on1のやり方を完全ガイドとして3フェーズに分けて解説しました。要点を振り返ります。
準備フェーズ:
- 目的とゴールを明確にし、部下と共有する
- アジェンダシートを事前に作成・共有する
- 頻度・場所・時間を部下の状況に合わせて設計する
進行フェーズ:
- 冒頭5分でコンディション確認、メイン20分で傾聴と質問、最後5分でアクション合意
- 発言比率「部下7:上司3」を意識する
- アドバイスを我慢し、問いかけで内省を引き出す
フォローアップフェーズ:
- 1on1メモを部下と共有し、アクションの進捗を可視化する
- 次の1on1は前回のアクション確認から始める
- ツールを活用して仕組み化する
1on1は「やる」だけでは効果が出ません。正しいやり方で「準備し、進行し、フォローアップする」サイクルを回すことで、初めて部下の成長と組織の変化につながります。
まずは今回紹介したアジェンダシートのテンプレートを使って、次の1on1から「準備ありの1on1」を試してみてください。小さな一歩が、3か月後の大きな変化を生みます。