5,000円以下で揃える!音声配信におすすめのマイク5選
音声配信を始めたいけどマイク選びに迷っていませんか?5,000円以下で買えるおすすめUSBマイク5製品を比較表つきで紹介。選び方の基準やセットアップ術も解説します。
音声配信の第一印象はマイクで決まる――リスナーが離れる「音質の壁」
「せっかく配信を始めたのに、リスナーが数分で離脱してしまう」。この悩みを抱える配信者の多くが見落としているのが マイクの音質 です。
ある調査では、リスナーの約7割が「音質が悪い配信は内容に関係なく聴き続けられない」と回答したとされています。映像がなくても楽しめるのが音声配信の魅力ですが、だからこそ音質だけは妥協できないポイントです。
しかし、高品質な音声配信に何万円もの機材投資は必要ありません。 5,000円以下のUSBマイク でも、内蔵マイクやイヤホンマイクとは比較にならないクリアな音声を届けられます。この記事では、音声配信におすすめのマイクを5つ厳選し、それぞれの特徴・向いている用途・セットアップのコツまでを解説します。
音声配信用マイクを選ぶ3つの判断基準

マイクは種類が多く、スペック表だけでは何を基準に選べばよいかわかりにくいものです。音声配信用途に絞ると、チェックすべきポイントは3つに集約されます。
USB接続 vs オーディオインターフェース接続――初心者はどちらを選ぶべきか
マイクの接続方式は大きく分けて2種類あります。
- USB接続: PCやMacにケーブル1本でつなぐだけ。ドライバ不要のプラグアンドプレイ対応が大半
- XLR接続: オーディオインターフェース(別売り、1万円前後〜)を経由してPCに接続。細かな音質調整が可能
初めて音声配信用マイクを購入するなら、 USB接続を選ぶのが正解 です。オーディオインターフェースの追加費用がかからず、接続して即使える手軽さは「まず配信を始める」ハードルを下げてくれます。将来的に本格的な音質を追求したくなったら、その時点でXLR対応マイクとインターフェースに移行すれば十分です。
コンデンサーマイク vs ダイナミックマイク――配信環境で使い分ける
| 項目 | コンデンサーマイク | ダイナミックマイク |
|---|---|---|
| 感度 | 高い(繊細な音も拾う) | 低い(口元の音に集中) |
| 音質 | 高域まで広くクリア | 中域が力強い |
| 環境ノイズ | 拾いやすい | 拾いにくい |
| 向いている環境 | 静かな部屋・個室 | 生活音がある部屋・外出先 |
| 電源 | USB給電で動作 | 不要(ただしUSBモデルは給電) |
5,000円以下の価格帯では USBコンデンサーマイク が主流です。静かな環境で収録できるなら、コンデンサーマイクの高感度・広帯域がそのまま音声配信のクオリティに直結します。一方、家族の声やエアコンの音が避けられない環境では、環境ノイズを拾いにくいダイナミックマイクも選択肢に入ります。
単一指向性が音声配信に適している理由
マイクの 指向性 とは「どの方向の音を拾うか」を示す特性です。
- 単一指向性(カーディオイド): マイク正面の音を重点的に拾い、側面や背面の音を抑える
- 全指向性(オムニ): 360度すべての方向の音を均等に拾う
- 双指向性: 正面と背面の音を拾い、側面を抑える
一人で話す音声配信では、 単一指向性(カーディオイド) 一択です。話者の声だけをピンポイントで拾い、キーボードの打鍵音やPCファンの駆動音といった背景ノイズを自然にカットしてくれます。この記事で紹介するマイクはすべて単一指向性モデルです。
【2026年版】5,000円以下で買える音声配信向けマイク おすすめ5選
ここからは、実際に5,000円以下で購入でき、音声配信に適したUSBマイクを5つ紹介します。各製品を「特徴」「向いている人」「注意点」の3軸で統一フォーマットにまとめているので、比較しやすくなっています。
1. SONY ECM-PCV80U――3,000円台のSONY品質でまず始める
価格帯: 約3,500円 タイプ: エレクトレットコンデンサーマイク(単一指向性) 接続: USB(付属のオーディオボックス UAB-80 経由)
特徴
SONY製という安心感と、3,000円台という価格のギャップが最大の魅力です。付属のUSBオーディオボックスをPCに接続し、マイクをつなぐだけでセットアップが完了します。中域がはっきりとした音質で、話し声の明瞭さに定評があります。
向いている人
- 信頼できるブランドのマイクを最低限の予算で手に入れたい方
- オンライン会議やコーチングセッションの音質を今すぐ改善したい方
- 手元に三脚スタンドを置くスペースが限られている方(手持ちマイク形状)
注意点
マイクのゲイン(入力音量)調整はPC側のソフトウェアで行う必要があります。マイク本体に音量ノブやミュートボタンはありません。また、USBオーディオボックス経由の接続のため、ホワイトノイズが気になるという声もあります。OBS等の配信ソフトで ノイズゲート を設定すれば、実用上問題のないレベルに抑えられます。
2. FIFINE K669B――最安クラスで配信デビュー
価格帯: 約3,000〜4,500円 タイプ: コンデンサーマイク(単一指向性) 接続: USB(プラグアンドプレイ)
特徴
3,000円前後から手に入る、USB配信マイクの入門モデルです。金属筐体で見た目の安っぽさがなく、付属の三脚マイクスタンドに設置してすぐに使えます。高音と低音のメリハリがある音質で、話し声がくっきりと聞こえる点が評価されています。
向いている人
- 予算をできる限り抑えたい配信初心者
- シンプルな機能で迷わず使いたい方
- 三脚スタンドをデスクに置いて手軽に配信したい方
注意点
ミュートボタンが搭載されていないため、配信中にミュートしたい場合はPCの配信ソフト側で操作する必要があります。また、イヤホンジャック(モニタリング端子)がないため、自分の声をリアルタイムで確認しながら話すことはできません。配信に慣れてきてモニタリング機能が欲しくなったら、上位モデルへのステップアップを検討するタイミングです。
3. FIFINE K670――ゲイン調整とモニタリングを備えた万能モデル
価格帯: 約5,000円 タイプ: コンデンサーマイク(単一指向性) 接続: USB(プラグアンドプレイ)
特徴
K669Bの上位モデルで、マイク本体に ゲイン調整ノブ と 3.5mmイヤホンジャック を搭載しています。自分の声をリアルタイムでモニタリングしながら、入力音量を手元で即座に調整できるのが強みです。コスパ最強のコンデンサーマイクとしてレビューサイトでも高い評価を受けています。
向いている人
- 配信中に手元で音量をすぐ調整したい方
- イヤホンで自分の声を確認しながら話したい方(コーチングセッションや対談配信に便利)
- 1台で長く使えるマイクを選びたい方
注意点
実売価格が5,000円前後のため、セール時期を狙えば予算内に収まります。三脚マイクスタンドが付属しますが、高さ調整の幅がやや限られるため、デスクの高さによってはマイクアームの追加購入を検討してもよいでしょう。
4. MAONO AU-PM461TR――三脚一体型で省スペース
価格帯: 約3,500円 タイプ: コンデンサーマイク(単一指向性) 接続: USB(プラグアンドプレイ)
特徴
マイクと三脚スタンドが一体化した省スペース設計です。三脚を折りたためばハンドマイクとしても使用できるため、デスク配信と移動先での収録の両方に対応できます。中域を強調した音質設計で、話し声が自然に聞き取りやすいのが特長です。
向いている人
- デスク周りをすっきり保ちたい方
- 外出先や別の部屋で収録することがある方
- マイクスタンドを別途購入したくない方
注意点
ゲイン調整はマイク本体で行えますが、やや敏感なためマイクとの距離に気を配る必要があります。ゲインを上げすぎると低音域にノイズが乗りやすくなるため、口元から15〜20cm程度の距離を保ちつつ、ゲインは中程度に設定するのがベストです。風防スポンジが付属しないモデルもあるため、購入時にセット内容を確認しましょう。
5. FDUCE M160――フルセット付属で買い足し不要
価格帯: 約4,500円 タイプ: コンデンサーマイク(単一指向性) 接続: USB(プラグアンドプレイ、USB-C アダプタ付属)
特徴
マイク本体に加え、ブームアーム、ポップフィルター、ショックマウント、USBケーブルがすべてセットになった「これ1箱で完結」モデルです。マイク本体には ミュートボタン と ゲイン調整ノブ 、 3.5mmモニタリングジャック を搭載。5,000円以下のセット商品としては機能の充実度が際立ちます。
向いている人
- マイク以外のアクセサリを一切買い足したくない方
- ミュートボタンやゲイン調整など、操作系を手元で完結させたい方
- ブームアームで口元にマイクを近づけ、本格的な配信環境をすぐに構築したい方
注意点
RGBライティング機能が搭載されていますが、音声配信では不要な機能です(OFFにもできます)。また、ノイズリダクション機能は非搭載のため、静かな環境での使用が前提となります。コンデンサーマイクの特性上、エアコンの送風音やキーボードの打鍵音を拾いやすい点は他モデルと同様です。
5製品を一目で比較――用途別おすすめマイク早見表
| 製品名 | 価格帯 | ゲイン調整 | ミュートボタン | モニタリング端子 | 付属品 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| SONY ECM-PCV80U | 約3,500円 | なし(PC側) | なし | なし | USBオーディオボックス | 会議・コーチング |
| FIFINE K669B | 約3,000円 | なし(PC側) | なし | なし | 三脚スタンド | 予算最優先の初配信 |
| FIFINE K670 | 約5,000円 | あり | なし | あり | 三脚スタンド | 長く使いたい万能型 |
| MAONO AU-PM461TR | 約3,500円 | あり | なし | なし | 三脚一体型 | 省スペース・持ち運び |
| FDUCE M160 | 約4,500円 | あり | あり | あり | ブームアーム・ポップフィルター一式 | 買い足しゼロで本格配信 |
迷ったらこの1台:
- とにかく安く始めたい → FIFINE K669B
- 配信中に手元で操作したい → FIFINE K670
- アクセサリ込みで一式揃えたい → FDUCE M160
この3パターンのいずれかに当てはまるなら、まずはその1台を選べば失敗しません。使っていくうちに「こんな機能が欲しい」「もっと高音質にしたい」という基準が自分の中にできるので、ステップアップの判断もしやすくなります。
マイクの音質を最大化する3つのセットアップ術
5,000円以下のマイクでも、セットアップを工夫するだけで音質は大きく変わります。高価なマイクに買い替える前に、まずはこの3つを試してみてください。
マイクと口の距離は「拳ひとつ分」が基本
マイクと口の適切な距離は 10〜15cm(拳ひとつ分) です。近すぎると破裂音(パ行・バ行)がボフッと歪み、遠すぎると環境ノイズの比率が上がって声がぼやけます。
具体的な調整方法は以下の通りです。
- マイクの正面を口に向ける(ロゴや指向性マークが自分側に来る向き)
- 拳を握ってマイクと口の間に置く
- 拳を外した位置をキープして話す
この距離感を体で覚えてしまえば、収録のたびに細かく調整する必要はなくなります。
ポップガードとウィンドスクリーンの効果
ポップガード(ポップフィルター) は、「パ」「バ」「プ」などの破裂音が生む衝撃波(ポップノイズ)をマイクに届く前にカットする薄いフィルターです。100円ショップのストッキング素材を丸い枠に張るだけでも簡易版が作れますが、FDUCE M160 のようにセットで付属するモデルならそのまま使えます。
ウィンドスクリーン(スポンジカバー) は、マイクに直接かぶせて風や息のノイズを軽減します。扇風機やエアコンの風が直接マイクに当たる配信環境では、これだけで「サー」というノイズが半減することもあります。数百円で購入できるので、付属しないモデルを選んだ場合は追加購入を検討しましょう。
収録環境のノイズ対策――毛布一枚で変わる反響音
マイクをアップグレードしても音がこもって聞こえる場合、原因は 部屋の反響(リバーブ) です。硬い壁や床に声が跳ね返り、マイクに複数の経路から音が入ることで「お風呂で話しているような」響きになります。
本格的な吸音パネルを買わなくても、身近なもので対策は可能です。
- マイクの背後に毛布やバスタオルを掛ける: 壁からの反射音を吸収する最も手軽な方法
- 本棚の前で収録する: 本の凹凸が自然な吸音材として機能する
- クローゼットの中で収録する: 衣類が四方の反響を抑え、簡易防音室になる
プロのナレーターが「毛布を頭からかぶって収録する」というのは実話です。環境ノイズ対策は機材投資ではなく工夫で解決できるケースが多いため、まずはこうした方法を試してから、次の機材購入を検討しても遅くありません。
予算5,000円のマイクで本当に大丈夫?よくある疑問に回答
音声配信用マイクの購入前に浮かびやすい疑問をまとめました。
Q1. コンデンサーマイクは環境ノイズを拾いすぎる?
A: 拾いやすいのは事実ですが、対策は十分可能です。 単一指向性のコンデンサーマイクであれば、正面以外の音は大幅にカットされます。さらに、配信ソフト(OBS Studio など)のノイズゲート機能を使えば、一定音量以下の環境音を自動的にミュートできます。設定のしきい値を -40dB 前後にしておくと、エアコンやPCファンの音はほぼ聞こえなくなります。
Q2. スマートフォンの内蔵マイクとの違いは?
A: 明瞭さと低ノイズ性能が段違いです。 スマートフォンのマイクは全指向性(あらゆる方向の音を均等に拾う)で、通話に最適化されています。音声配信に求められる「声の輪郭がはっきり聞こえる」「背景ノイズが少ない」という品質は、単一指向性のUSBマイクでないと実現が難しいのが現実です。リスナーの印象は「何を話しているか」以上に「どう聞こえるか」に左右されるため、マイクへの投資は配信の継続率にも直結します。音声コーチングの基本でも解説している通り、声の質がコミュニケーションの効果を大きく左右します。
Q3. 将来ステップアップするならどのモデルを選ぶべき?
A: 1万円台のUSBマイクか、XLR + オーディオインターフェースへの移行が王道です。 1万円台のUSBマイクなら、audio-technica AT2020USB+ や Blue Yeti が定番の選択肢です。さらに上を目指すなら、XLR接続のコンデンサーマイク(audio-technica AT2020 など)とオーディオインターフェース(Focusrite Scarlett Solo など)を組み合わせることで、ノイズフロアが一段下がり、プロレベルの音質に近づけます。
ただし、まずは5,000円以下のマイクで配信を始め、「自分がどんな音質を求めているか」を体感してからステップアップするのが最もコスト効率の良い進め方です。
まとめ――5,000円の投資で「声の届き方」が変わる

音声配信の音質は、リスナーの第一印象と継続聴取率に直結します。そして、その音質を左右する最大の要因がマイクです。
この記事で紹介した5製品は、いずれも5,000円以下で手に入り、内蔵マイクやイヤホンマイクとは明確に差がつく音声を届けられます。
- SONY ECM-PCV80U: SONY品質を最安で手に入れる定番
- FIFINE K669B: 予算最優先でまず1本目を手にする
- FIFINE K670: ゲイン調整+モニタリングの万能型
- MAONO AU-PM461TR: 省スペースと持ち運びの両立
- FDUCE M160: アクセサリ一式付属で買い足しゼロ
まだマイクを持っていないなら、まずは1台選んで配信を始めましょう。機材のセットアップや配信フロー全体の流れを知りたい方は、音声配信の始め方ガイドも参考にしてください。
音声を使ったコーチングやナレッジ共有に関心がある方には、ブラウザだけで音声配信を始められる BootCast もおすすめです。マイクを手に入れたら、次は「誰に、どう届けるか」を考えるステージです。